農政調査委員会編『米産業に未来はあるか』刊行のご案内

投稿者: | 2021年9月21日

農政調査委員会より、書籍のご案内がございました。

詳しくは、下記をご覧ください。


「米産業に未来はあるか」
一般財団法人農政調査委員会
令和3(2021)年8⽉20⽇刊⾏
A5版361ページ 定価2,970円(税込)

申し込み用紙(チラシ)

 

需要が減り続けるなかで、飼料⽤⽶をはじめ多額の助成で主⾷⽤⽶の⽣産を抑制
し、価格維持を図る現状の先に未来は描けるのだろうか? 過去と現在を⾒つめ
つつ、これまでの政策を総括し、これからを展望することが今まさに求められて
いるのではないか。
⼀般財団法⼈ 農政調査委員会ではこのような問題意識のもと、1年間にわたり
研究会にて調査研究を⾏って参りました。本書は⽶の⽣産者、流通・加⼯業者、
元政策担当者、学識者と様々な⽴場の⽅々総勢34名から寄稿およびヒアリングの
形でご協⼒いただいております。⽶産業の明るい未来に貢献すべく議論の材料を
提供する⽬的です。

 

第1部 ⽶政策の現在地
規制と市場原理の中間的政策 荒幡克⼰(筑波学院⼤学教授)/
⽔⽥農業の構造再編の現状と課題 安藤光義(東京⼤学教授)/
⽣産調整政策の変遷と⽣産者⾏動 ⽥家邦明(中央⼤学経済研究所客員研究員)/
⾼値維持は中⾷・外⾷に打撃 福⽥耕作(公益社団法⼈⽇本炊飯協会 理事・顧問)/
⽶の需給には国の関与が必要 ⼭⽥俊男(参議院議員)

第2部 昭和・平成の歩み
⾷管法が終焉しても続く価格維持 武本俊彦(新潟⾷料農業⼤学教授)/
現場から⾒た⽶価算定の変遷 ⻄藤久三(元⾷糧庁企画課課⻑補佐)/
⽶価算定と政治との関わり 中川坦(元⾷糧庁企画課課⻑補佐)/
⽶政策改⾰に残る未完成のパーツ 今城健晴(元農林⽔産省⽣産局⻑)/
過剰対策で⽶価に「品質格差」導⼊ 渡辺好明(元⾷糧庁企画課総括補佐)/
「ヤッカイドウ⽶」からの⾶躍 ⿇⽥信⼆(元北海道副知事)/
産地⼀体のホクレン販売戦略 箱⽯⽂祥(ホクレン農業協同組合連合会代表理事
専務)/
⽶菓とともに歩んで 古泉肇(⻲⽥製菓株式会社元会⻑)/「
消費者が欲しいものを」とパック餅・⽶飯を開発 佐藤功(サトウ⾷品株式会社
相談役会⻑)/
海外事業を積極展開 平⼭惇(⽊徳神糧株式会社代表取締役社⻑)/
⾷管法の変遷に沿った⽶卸の進化 ⽶⽥実(元⾷糧庁計画流通部⻑、元株式会社神
明常務)/
いまだ⽶産業になりきれていない ⾼⽊勇樹(元農林⽔産事務次官)

第3部 令和の展望:経営編
⾮農家出⾝・30代経営者が⽬指す300ha農場 中森剛志(中森農産株式会社 代表
取締役)/
中⼭間地の農地を地域⼀体で守る保坂⼀⼋(有限会社グリーンファーム清⾥ 代
表取締役)/
⽇本の稲作の発展に技術が不可⽋ ⻄川孝⼀(元農林⽔産省⽣産局⻑)/
産地銘柄中⼼からブレンド⽶の時代へ ⽊村良(全国⽶穀販売事業共済協同組合
理事⻑)/
⽣産者と消費者を結ぶのが卸の役割 ⼭崎元裕(株式会社ヤマタネ 代表取締役社
⻑)/
多種多様な⽶を扱い、あらゆるニーズに対応 中島良⼀(全国⽶穀⼯
業協同組合 理事⻑)/
⽶卸からアグリフードバリューチェーンへ 藤尾益雄(株式会社神明ホールディ
ングス 代表取締役社⻑)

第4部 令和の展望:需要編
⽶消費の実情と需要創造の道 折笠俊輔(公益財団法⼈流通経済研究所 主席研究
員)/
挑戦を続ける⼤潟村〜グルテンフリーに活路 涌井徹(株式会社⼤潟村あきたこ
まち⽣産者協会 代表取締役会⻑)/
⽶粉の需要はまだまだ伸びる 藤井義⽂(新潟製粉
株式会社 常務)/
保存⾷「アルファ⽶」の可能性 佐藤正志(新潟ゆうき株式会社 代表取締役)/
メイド・イン・ジャパンの⽇本酒を輸出 松永將義(⽩鶴酒造株式会社 海外事業
部⻑)/
⽇本酒輸出のカギは知識の提供 齋藤俊太郎(新潟県酒造組合 需要振興委員⻑)/
全農の輸出の取り組み 宗和弘(JA全農 耕種総合対策部⻑)/
海外現地精⽶で需要を開拓 ⾼橋元(株式会社クボタ アグリソリューション推進
部担当部⻑)/
カリフォルニアと⽇本は⼀つの⽶市場圏 ⻄川邦夫(茨城⼤学准教授)

第5部 座談会
⽔⽥経営の存続には制度改⾰が必要 坪⾕利之(⽊津みずほ⽣産組合 代表理事)/
⽣産者、農協による先物取引の活⽤事例/
無理な⽶価維持政策から早期に脱却を 針原寿朗(元農林⽔産審議官)/
座談会「歴史・現在をみつめ、展望を描く」⽣源寺 眞⼀(福島⼤学教授)/
針原 寿朗/坪⾕ 利之/⻄川 邦夫=司会