【更新(11月24日22:55)】
Peatixから参加登録いただいた方々には、既に特設ページをご案内いたしました。まだ届いていない場合や、その他ご不明点がございましたら、事務局(jimukyoku@noumonken.sakura.ne.jp)までご連絡ください。
【更新(11月5日1:00)】
国際シンポジウムにおける「コメント」の時間を10分短縮し、各コメント後に「休憩10分(質問票の回収も兼ねる)」を追加しました。追加した箇所は赤字にしておりますので、ご確認ください。
【更新(11月1日18:00)】
オンライン参加について追加いたしました。追加した箇所は赤字にしておりますので、ご確認ください。
2022年度農業問題研究学会・秋季大会を下記のとおり開催いたします。
今大会では、個別報告に加えて、第一線で活躍されている研究者を招いた国際シンポジウムを予定しております。国際シンポジウムは、日本村落研究学会、日本農業市場学会との共催です。
充実した大会となっておりますので、会員・非会員を問わず周囲の方々にも是非お声がけいただけますと幸いです。なお、オンラインでの参加登録が必要ですので、お早めの手続きをお願いいたします。
それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
2022年度農業問題研究学会・秋季大会
【日時】 2022年11月26日(土) 10:00~18:40(受付開始9:30)
【内容】 個別報告、全国幹事会
国際シンポジウム(共催:日本村落研究学会、日本農業市場学会)
(協力:京都大学Asian Platform for Global Sustainability & Transcultural Studies)
【場所】 東京農業大学世田谷キャンパス(当日は正門のみ入校可能です)
※対面での実施を予定しておりますが、新型コロナウィルス感染症の感染状況によっては、オンライン開催になる可能性もございます。
【参加費】 一般会員・共催会員(日本村落研究学会、日本農業市場学会) 2,500円
一般非会員 3,000円
学生(会員・非会員とも)・名誉会員 無料
【参加登録方法】
必ず下記サイトから参加申し込みをお願いいたします(締切:11月24日(木)正午)。
https://peatix.com/event/3364599/view
「チケットを申し込む」をクリックし、会員・非会員および懇親会の参加・不参加に応じたチケットを選択ください。
(例)一般会員で懇親会参加の場合なら、一般会員チケット×1+懇親会(一般)チケット×1を購入
チケットの選択が完了したら次に進み、画面の指示に従って、必要事項の入力と決済を完了してください。
当日はお名前を受付で確認のうえ、領収書をお渡しいたします(チケット画面等は必要ありません)。
なお、Peatixを初めて利用される方は、アカウントの新規登録が必要になります。
【オンライン参加について】
今大会は対面実施ですが、国際シンポジウムのみオンライン(Zoom)にて参加可能です。ただし、オンライン参加の場合は質疑応答はできず、視聴のみとなりますので、あらかじめご了承ください。
オンライン参加の場合も、対面参加と同様にお申し込みください(参加費も同じです)。
なお、ZoomURLは、申し込みいただいた方にご案内する特設サイトに掲載いたします。
【資料の配布について】
参加登録をいただいた方には、後日メールにて大会特設サイトをご案内いたします。特設サイトから予稿集、個別報告資料、国際シンポジウム資料を入手してください。
※会場で資料は配布しません。印刷して持参いただくか、各自のノートPC等で閲覧ください。
ご不明な点がございましたら、事務局(jimukyoku@noumonken.sakura.ne.jp)までお問い合わせください。
<大会スケジュール>
Ⅰ.午前の部(10:00~12:00)※9:30受付開始――――――――――――
◆個別報告(10:00~12:00)※個別報告は報告25分、質疑15分
第1会場: 212教室
時間 |
報告タイトル/報告者 |
座長 |
10:00 ~10:40 |
公立小学校における農業体験学習の実施状況についての調査研究/渡邉 綾(一橋大学大学院) |
濱田 健司 (東海大学) |
10:40 ~11:20 |
連合体設立による集落営農の持続性確保 −山口県南すおう地域を事例として−/坂元 喬人(九州大学大学院) |
椿 真一 (愛媛大学) |
第2会場: 213教室
時間 |
報告タイトル/報告者 |
座長 |
10:00 ~10:40 |
米国穀物流通産業の構造変化の経済学的研究/姜 俊杰(九州大学大学院) |
野口 敬夫 (東京農業大学) |
10:40 〜11:20 |
世界食料危機後の多国間農業開発における課題−食料安全保障論の主体性と新小農論の自立の視点から−/松平 尚也(京都大学大学院・耕し歌ふぁーむ) |
安藤 光義 (東京大学) |
11:20 ~12:00 |
ラオスボラヴェン高原における内発的発展の様相 −アグロエコロジー論を援用して−/笹井 翔(九州大学大学院) |
辻 一成 (佐賀大学) |
<昼 休 憩> 12:00~14:00
※全国幹事会 12:10~13:10(212教室)
Ⅱ.午後の部(14:00~18:40)―――――――――――――――――――――――――――
◆国際シンポジウム(14:00~18:40) 会場:1号館2階 241教室
〔テーマ〕批判的農業食料問題研究の国際動向―フードレジーム論およびワーヘニンゲン農村社会学との対話
International Trends in Critical Agri-Food Studies: Conversations on the Food Regime perspectives and the Wageningen Rural Sociology approaches
〔共催〕日本村落研究学会、日本農業市場学会
〔協力〕京都大学Asian Platform for Global Sustainability & Transcultural Studies
〔座長〕久野 秀二(京都大学)
〔プログラム〕
◎代表幹事挨拶 小田切徳美(明治大学) 14:00-14:10 <逐次通訳>
◎座長解題+紹介① 久野秀二(京都大学) 14:10-14:35 <逐次通訳+英語>
講演① Hugh Campbell(オタゴ大学) 14:35-15:05 <英語+日本語原稿>
コメント① 磯田宏(九州大学) 15:05-15:15 <日本語+英語原稿>
~休憩10分(質問票の回収も兼ねる)~
質疑 15:25-16:20 <逐次通訳>
~休憩15分~
◎紹介② 久野秀二(京都大学) 16:35-16:40 <逐次通訳+英語>
講演② Han Wiskerke(ワーヘニンゲン大学) 16:40-17:10 <英語+日本語原稿>
コメント② 秋津元輝(京都大学) 17:10-17:20 <日本語+英語原稿>
~休憩10分(質問票の回収も兼ねる)~
質疑 17:30-18:25 <逐次通訳>
◎座長総括 18:25-18:35 <逐次通訳>
◎企画担当挨拶 磯田宏(九州大学) 18:35-18:40 <逐次通訳>
〔解題〕
食料保障や気候変動、地政学等をめぐる危機に直面するなかで、世界の農業食料システムは矛盾と混迷を深めている。そうした矛盾は各国・各地域の農業構造の歪みとなって現象するとともに、各国・各地域の農業構造のあり方が矛盾の現象形態に異なる特徴を与えている。批判的農業食料問題研究は、政治経済学や社会学、地理学などの社会科学諸領域で鍛え上げられてきた理論や概念、分析手法を駆使しながら、各国・各地域の農業食料システム上の矛盾=農業食料問題を析出するとともに、その解決の方向性を指し示すことを使命としてきた。それゆえ、日本の関連学会が日本の農業食料問題の実情に応じた研究と議論を展開し、独自に発展してきたのは当然である。しかしながら、農業問題に関する社会科学の古典に依拠した重厚な理論研究や国際的にみても高い水準の構造分析や事例研究が行われているにもかかわらず、それらが国際的に発信されていないだけでなく、そもそも共通の理論や概念によって総括されないため、双方向の国際研究交流が行われることは稀である。他方、欧米諸国の批判的農業食料問題研究は、1960~70年代になってようやく「発見」したマルクスやカウツキーの古典はもちろん、社会科学諸領域で次々と生成し発展してきた様々な理論や概念、分析手法を貪欲に吸収し、あるいは創造的に組み替えながら、多様で豊かな発展を遂げてきた。調査も研究も発表も、もはや国境を感じさせないかたちで展開している。日本の学会だけが蚊帳の外に置かれたままでいいはずはない。この国際シンポジウムを機に、批判的農業食料問題研究分野における国際的な研究潮流へのキャッチアップと国境を跨いだ活発な教育研究交流が広がることを期待したい。
この国際シンポジウムでは、第一に、フードレジーム論の学説史的展開とその到達点、および今日の農業食料問題研究への適用可能性と今後の展開方向について、フードレジーム論の主唱者であるPhilip McMichaelやHarriet Friedmannらの議論を客観的に総括してきたHugh Campbell氏(オタゴ大学)に論じてもらう。フードレジーム論は、農業・食料の生産、貿易、消費に跨がる国際的な諸関係の生成、構造、展開、変遷の過程を、各時代の世界資本主義の主要な蓄積体制との照応性において分析する、国際的な農業食料社会学・政治経済学の理論と実証における有力な研究潮流の一つであり、日本の関連学界でも断片的に紹介されてきたところである。Campbell氏の第一報告に対しては、農業問題研究学会および日本農業市場学会を中心に、米国の穀物関連産業における巨大多国籍アグリフード企業(多角的垂直統合体企業)の形成に関する実証研究を進める中で、農業食料政治経済学の国際的研究潮流、とくにフードレジーム論の援用を図ってこられた磯田宏氏(九州大学)にコメントをいただく。
第二に、フードレジーム論をはじめ批判的政治経済学の影響も受けながら「新しい農業社会学」の潮流を農村社会学の中に生みだした北米とは異なり、代替性(alterity)や多様性(diversity)、関係性(relationality)、場所性(place-based)に根ざした「新しい農村社会発展論」の潮流を生みだした欧州農村社会学の展開過程とその到達点、および今日の農業食料問題研究への適用可能性と今後の展開方向について、欧州関連学界の拠点の一つであるワーヘニンゲン大学農村社会学グループのHan Wiskerke氏に論じてもらう。昨年75周年を迎えたワーヘニンゲン農村社会学グループは一部で「ワーヘニンゲン学派」と称されることもあるように、構造主義的な政治経済学アプローチには批判的で、農業・農村・食料に関わる諸主体の多様で創造的な能力(agency)と実践に焦点を当ててきた。その研究対象は農的空間としての農村から、非農的活動を含めた農村、食を通じて繋がる農村と都市の関係性や食の多次元性にもとづく総合的都市圏食政策へと拡げられてきた。日本の関連学界でも近年はJan Douwe van der Ploegらの「新しい小農層/再小農化」論や「新しい農村発展モデル」論、Henk Rentingらの「市民的食ネットワーク」論が参照されることも増えているが、同グループを中心とする欧州農村社会学における研究潮流の全容が紹介されることはなかった。Wiskerke氏の第二報告に対しては、日本村落研究学会を中心に日本と東アジアの農山村における地域づくりや移住者の役割に焦点を当てた農村社会学研究や、食と食消費に関する倫理的考察をはじめとする食農社会学研究などに取り組んでこられた秋津元輝氏(京都大学)にコメントをいただく。
◆懇親会(19:00~20:00) 会場:レストランすずしろ(キャンパス内)
【懇親会参加費】 一般参加者(会員・非会員) 3,000円
学生参加者(会員・非会員) 2,000円
【大会に関するお問い合わせ】
農業問題研究学会事務局
〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町2-29 (一財)農政調査委員会内
TEL:03-5213-4330 FAX:03-5213-4331 E-mail:jimukyoku☆noumonken.sakura.ne.jp(☆は@に置き換え)